民主進歩党主席で総統候補者の蔡英文は25日夜、林聰賢宜蘭県長、陳歐珀立法委員、田秋堇立法委員、及び政策事務室執行長の張景森とともに、百工百業社団後援会大会―宜蘭県成立大会に出席した。蔡英文主席は挨拶で、五大政治改革:「世代間正義の実現」、「政府の効率化」、「国会改革の始動」、「移行期の正義の実現」、「政争の終結」、について重ねて明らかにした。

蔡英文主席は、台湾の発展は今日まで、多くの問題が生じ、数多の危機と挑戦に遭遇してきた。この数ヶ月来、台湾の経済にピンチがいくつも生じている事を、多くの数字が物語っている。つまり「台湾の経済は根本的な改革が必要である。政府は経済に対する改革を進めなければいけない」、ということである。経済問題のほかに、老人ケアの問題も次第に深刻化している。過去民進党の政権のときには、十年以内にコミュニティでの老人ケアシステムを作る計画を立てていたが、国民党政権はこの7年間、やるといいながらやろうとせず、経費も財源が見つからず、明らかに現行政府は解決方法を提案出来ずにいる状態である。

蔡英文主席は、以下の点を強調した。台湾の関心事は経済であり、高齢化していく社会であり、次の世代に希望と将来があるかと言うことであるが、現在の政府は学生の指導要綱を変えることにのみ関心があり、違法な手順や多くの教師や学生たちが反対していることには、関心を持っていない。総統は人々の関心事や心配事よりも、彼の歴史上の位置づけばかりを考えているのである。国民は担当部署のトップの名前は覚えていないが、その名前を耳にする時は、何か事件が起こったときなのである。このような政府では、人々は希望を持つことが出来ず、台湾の将来を引っ張っていくことも出来ないのである。

先ず、世代間正義の実現についてである。これは若者に希望を与え、彼らに資産を残し、負債や財政危機を残さず、経済を不景気なままにしておかないこと、問題を次の世代に引き継がないことである。第二に、政府は効率が良くなければならない。現在の役人は政治的責任感がなく、何かあれば前の総統や、野党や蔡英文のせいにする。政府の役人で、政策を失敗したことにより地位を退いた人を一人も見たことがない。馬英九の7年間の政権パフォーマンスについては、国民党の候補者も批判をしているぐらいである。過去7年以上も、馬政府の役人たちは己の政策の失敗で辞職した人は一人もいない。辞めた役人といえば、政府内の政争によってであり、振るわない政策に責任を取るためではなかった。蔡英文主席は、台湾の現段階の問題は、人々が政府に不信感を持っていることであり、もし自分が総統に当選したら、どの役人も自分の提案する政策に責任を負うことを要求するし、「しっかり出来なければ、蔡英文のチームを離れてもらう」と約束している、と述べた。

第三、国会改革について。なぜ必要かといえば、国会は社会問題を有効に解決する必要な法案を採択できていないからである。国会の議長は必ず中立であり、国会内部の全ての関連機関は立法院での立法委員の仕事を十分にサポートしなければいけない。長い間、民進党は国会で過半数をとったことがない。政権は2000年に替わったが、2008年はまた国民党政権になった。来年は再度政権交代が行われると信じている。しかし国会を見てみると、5、60年の間常に国民党が多数を占めている状況が続いている。2016年では、台湾に状況の変化を起こすこと、つまり今度こそ国会で半数以上をとることを望んでいる。

蔡英文主席は、国会で半数以上の議席を獲得するということは、国会が再度国民党主導にならないということであり、民進党が進歩大連盟を組んで国会を主導し、国会が安定した大多数により改革が進められていくようにするということである、と述べた。民進党が中央政権に返り咲き、立法院で多数の安定した政権の大聯盟を築くことが出来れば、行政と立法が、中央から地方までともに台湾を変えていくことができるのである。

4番目の改革は、台湾の移行期の正義である。ここ数年、台湾社会にはずっと対立と矛盾が存在し、歴史に多くのことが起こってきた。このようなことを解決するために、真相を明らかにし、移行期の正義を実現していくことが、社会が前進していくことになるのである。歴史で起こったことははっきりさせる必要がある。そのあとでどのように反省すればよいかがわかり、どうすれば歴史が我々の重荷にならないかを理解することができる。よって、移行期の正義が必要なのであり、それによって社会が団結できると考えている。その他、移行期の正義は、もう一つ大変重要なことがある。それは民主的な政治を実現する上で、最も阻害になっている國民党の党資産のことである。國民党の党産が台湾を公平な競争の弊害となっており、台湾の政治が長い間不健康である原因である。國民党の党産をしっかりと処理し、台湾の民主政治と政党競争が一層健全なものになるようにしていきたい、と述べた。

5番目の改革は、政争の終結である。現在の社会には多くの対立や矛盾があり、総統は社会の和解を求め、人々の相互理解や、お互いに寛容さを持つことを促すことである。総統は決してエスニックグループ間の対立を煽る事をしてはいけないし、利益の操作をしてはならないし、選挙に介入してもいけない。蔡主席は、総統の最も重要な責任は、社会の和を保ち国家を団結させること、との考えを示した。

蔡英文主席は、将来総統になれば、内部のコンセンサスを集めて、共同で問題を解決する方法を探し出し、意見が分かれたときには、ともに討論して問題解決を図っていきたい、とし、これが皆が一緒に問題を解決する方法である、との考え方を示した。民進党の内部の派閥では違った考え方があるが、2008年以降、民進党を率いていく中で、独断独行で物事を進めたことはなく、私利私欲や自分のものの見方だけで問題を解決したこともない。主席は民進党員に座って話し合いをさせるのであり、これが党を団結するやり方である、と述べた。

蔡英文主席は、現在は民進党が政権を執るのに最も良い時期である。党が最も団結し、陣営も手堅く、人材も豊富で政権の基礎が出来ている。そしてどの世代の人材も皆準備が完了している。リーダーは内部を団結させ、互いにコミュニケーションをとらせなければならない。もし台湾国内で団結できず、私利私欲に走ってしまえば、台湾の生存空間は次第に小さくなってしまう。自分が総統に就任することで、台湾内部は必ずや更に団結し、強くなっていける、と述べた。

蔡英文主席は、改革の決心が十分強ければ、改革の力は一層大きくなる。このことは一人の力では成し遂げられないことであり、台湾の将来、台湾の次の世代のために、皆の努力が必要である、国民党は全てのエネルギー、お金、権力を自分たちの政権を守るために使っている。よって、我々は気を緩めずに全力を尽くさなければいけないのであると強調した。

最後に、宜蘭はここ数年来、民進党の県長の行政によって、「宜蘭経験」を打ち立てることができた。林聰賢県長の努力によって、多くの施政調査で、宜蘭県政府の執政チームは、各県市の行政パフォーマンス順位において満足度が高い。「宜蘭経験」は、各地方が、それぞれの地方の特色を生かして、異なる価値と経験を創造していけるということを、証明しているのである、と述べた。