民主進歩党主席で総統候補者の蔡英文は27日、産業チーム召集人の龔明鑫、経済の顧問団の施俊吉、医療チーム召集人の陳時中、蔡英文選挙事務所政策執行長の張景森、台湾大学医学部名誉教授鄧哲明とともに、「五大イノベーション研究開発計画の三:アジア太平洋バイオテクノロジー医薬研究開発産業センター」政策発表記者会見を行った。

蔡英文の挨拶は以下の通り:

皆さんこんにちは。

龔召集人の専門的な政策説明に感謝します。

昨今私たちは、台湾の次の世代の産業の成長を促す「五大イノベーション研究開発計画」を提案しました。既に「自然エネルギーテクノロジー」「アジアシリコンバレー」のほか、「スマート機械」、「国防科学技術産業」、そして今日発表した「アジア太平洋バイオテクノロジー医薬研究開発産業センター」計画があります。

バイオテクノロジー医療の発展:重要性と先見性

バイオテクノロジーは、人類のテクノロジーの中で、最も発展の速度が速く、最も応用が多い領域です。我々はバイオテクノロジー医薬を、台湾の将来の戦略的産業に位置づけることを決めました。第一の理由は、その「重要性」です。バイオテクノロジーの発展は、台湾の医療保健技術の進歩を促し、人類の健康を促進させ、病人と家族の負担を減らすものだからです。第二の理由は、その「先見性」です。バイオテクノロジーは、無限の可能性を秘め、潜在的な機会が沢山ある産業なのです。

我々の優秀な人材、特に臨床医学と東洋人特有の疾病研究は、国際的に既に先端をいっています。我々は他よりも早くバイオテクノロジー医療の研究開発の施設を設立させ、研究開発エネルギーも十分にあります。

台湾は更に世界レベルの良質な医療体系を有しており、十分な専門医療人員と完全な医療施設があり、新薬と新医療器材の臨床試験に十分に対応できます。同時に、我々の新医薬品の研究開発コストは、シンガポール、日本、オーストラリアと比べて低いのです。

しかし、台湾のバイオ医療産業は、様々な挑戦に直面しています。というのも、それは資金が集まり、技術が集まり、専門が密集する産業であるからです。よって、我々は政府の学術研究の機構と産業の力を結合して、引き続き人材、資金、知的財産、法規、環境、テーマ選択等を強めていき、この幾つかの重要な領域において、我々の力を強化し、全力で台湾を「アジア太平洋バイオテクノロジー医薬研究開発産業センター」とするべく、全力を尽くしたいと考えています。

3つのリンク:将来につながり、世界と繋がり、国内と繋がる

他のイノベーション開発計画と同様、「アジア太平洋バイオテクノロジー医薬研究開発産業センター」は、「将来とつながり、世界とつながり、国内とつながる」―この3つのリンクを主軸とします。

先ず、「将来とつながる」

我々は、将来の健康趨勢と需要、並びに台湾産業が既に備えているものと長所に基づいて、我々のグローバルなバイオ医療の価値連鎖の地位を強化し、付加価値を生み出していかなければいけません。

先ほど龔召集人が説明したように、人口の高齢化、医療テクノロジーの進歩、新興伝染病の続出、プライベート医療の発展、これらの要素が十年以内に、グローバルなバイオテクノロジー産業の価値を5,6兆ドル規模まで成長させます。バイオテクノロジー医薬産業は最も熱いグローバル産業になるのです。我々はそのチャンスをしっかり掴んでいかなければなりません。

具体的には、我々は核心となる施設と資源センターをまとめて、産業のイノベーション研究開発を支援し、台湾の健康ビックテータベースを作り、臨床前試験の効率と効能を増進させていきます。我々は積極的にイノベーションの研究開発の人材と産業経営のリーダーを育成し、学校で研究している人材にベンチャー企業を起こす事を推奨します。ここで私は、全体的なバイオテクノロジー産業の発展において、研究開発の人材はとても重要ですが、経営を管理する人材も同じく重要だということも強調したいと思います。

第二のつながり、「世界とつながる」

我々は先進国家のバイオテクノロジー医薬中心地域と繋がり、国際的な協力を強めていきます。協力の対象は、アメリカの三大バイオテクノロジー医薬研究開発の中心地である、ボストン、サンフランシスコ・ベイエリア、サンディエゴ、及びヨーロッパの新薬研究開発国家である、スイス、ベルギー、スウェーデン、オランダ、などです。

具体的なやり方は、バイオテクノロジー新薬、設備、材料などの領域で、国を超えた研究開発協力と臨床試験計画をスタートさせることです。同時に、人材の交流と リクルートの体制を打ち立て、企業の相互投資やイノベーション投資とプライベート・エクイティ・ファンドの協力を推進していくことです。そして、国際法規基準の組織を推進し、両岸の医薬衛生協力協議を実現することです。

第三のつながり、「国内とつながる」

バイオ医療産業の先進国家と比べて、台湾が優勢なのは、我々が東洋人特定の遺伝子や生活習慣、地理的環境を把握しており、十分にアジア太平洋バイオテクノロジー医薬産業の先駆けた早期市場と試験地域になれる条件を有しているということです。先ずは国内の需要に対応し、更に進んでグローバルなマーケットに出て行きます。我々は既にある産業の強みと資源を掌握して、ばらばらに分散しているものをまとめて、生産と需要の両方を合わせ、まとまった産業集積地を作っていきます。

龔副院長が皆さんにご報告したとおり、南港バイオテクノロジーパークから台南のサイエンスパークに至るまでの、このライン上の集積地分布は、実際に台湾の強みであり、我々が更に一歩進んでこのライン上の集積地をアジア地区の最大のバイオ医療地域とすることができると考えています。

将来のバイオテクノロジー医薬産業の集積地は、卓越した医学研究機構と、キーとなる技術研究開発能力を有するべきです。より多くの優秀な医学センターと病院が、臨床研究と試験を実行することが可能です。また、知的財産技術がベンチャー企業に移転されます。そしてまた、便利な交通網と快適な生活機能を備えることも必要です。イノベーション産業に最も重要な二つの要素、それは交通の便利さと生活の品質でもあるからです。

4つの集積地をラインにし、アジア太平洋バイオテクノロジー医薬の中心地にする

将来のバイオテクノロジー集積地に、我々は台北南港、新竹北部、台中サイエンスパークと台南サイエンスパークを選び、新幹線の一日生活圏の範囲に沿って、帯状の「バイオテクノロジー医薬研究開発産業集積地」を形成します。

台北は中央研究院のある南港を中心にし、そこには国家バイオテクノロジーサイエンスパーク、南港バイオテクノロジーサイエンスパーク、内湖サイエンスパーク及び新北産業パークが含まれます。重点をバイオテクノロジーの研究開発活動とし、新薬のベンチャー企業を育成し、台湾を新薬、新しいワクチン、新しい試剤の分野でのイノベーションエネルギーを高めていきます。

新竹の北部の医療器材研究パークは、工業研究院、国家衛生研究院、台湾大学医学部と研究大学を結びつけ、ICT産業資源、川上・川下産業サプライチェーンをまとめて、先進的医療器材のイノベーション研究開発とバイオ製剤の製造に重点を置きます。

中部サイエンスパークは、大台中地区に既にある精密スマート機械の技術支援、人材支援を結びつけ、医学精密機器と検査医療材料の研究開発重点地域にします。

台南、高雄地区の南部サイエンスパークは、成功大学、高雄医学大学、義守大学などの医療資源をカバーして、実質的な研究開発のプラットフォームとして、整形外科学と歯科の精密医療器材分野の研究開発の中心とします

これらの産業集積地は、網状のコンセプトであって、過去のサイエンスパークや工業区と違い、大規模な製造を行うものでも、多くの土地が必要になるものではありません。我々がやることは、産業、学術、研究単位を互いに支援、交流させ、同時に国際的な人材、技術、資金を呼び込んで、イノベーションの産業生態環境を形成することなのです。

私は、イノベーションを通じてのみ、産業が順調にグレードアップし、成長のエネルギーを探しだしていくことができると考えています。そして地元の購買と供給に活路を見いだし、人材の移住が促進され、地域の活力を招くことができると考えています。

私が以前政府で仕事をしていたときに、バイオテクノロジーの発展に努力した経験がありましたが、残念なことにそうした努力が後に政治闘争の材料となってしまったことがありました。この件が台湾のバイオテクノロジー産業の発展に大きな挫折をもたらしただけでなく、多くの専門的な人材が、台湾の発展の環境に信頼を置かなくなりました。しかし、私たちはやはり広い心をもって、台湾に将来のある産業に、一つの道筋を探さなければいけないと考えます。私たちの国は重大な政策を行う時、政治的な企ては一方に置いて、専門性を優先に考えることが必要だと考えています。これが国民の幸福であり、台湾の経済奇跡を再度起こす必要条件なのです。

民進党の産業を発展させていく決心は、既に台湾にある産業の基礎に立ちながら、新しい目標を定め、牽引力を探し出し、産業を引きあげ、多くの高品質の雇用の機会を生み出すことであると、再度強調します。我々は台湾のバイオテクノロジー医薬産業を台湾経済発展の新しい牽引力とし、それが台湾の経済成長をもたらしていくほか、国民、ひいては全人類の健康とケアの品質を高めていくことができると考えています。

我々は皆さんと一緒に努力できることを楽しみにしています。台湾のバイオテクノロジー産業を発展させていきましょう。皆さんありがとうございます!