民進党主席で総統候補者の蔡英文は7日、メディアのインタビューを受けた。メディアが、今回の馬習会談において、92年合意、一中各表(一つの中国、各自解釈)の立場が確認される、という昨日の情報について尋ねた。蔡英文主席はこの件について、今日の馬総統と習近平主席の会談は、これまで歴史上起こったことがないという理由から、歴史的な出来事だという人がいる。しかし会った事がない人が会ったというだけのことであれば、これはただのニュースであり、歴史的な出来事であるとは言えない。もし馬習会が歴史的なものになるためには、価値と考え方を根本から、180度変えたことをはっきりと見せ、両岸関係にプラスの変化をもたらすものにしなければならない、と述べた。

蔡英文主席は、今日の馬習会談では次の3点を成し遂げて欲しいとの要望を表明した。第一、今回の会議の中で、台湾の人々の選択権を確保し、民主的な価値を尊重する態度を表明すること。これこそが「現状維持」であり、台湾の民主自由の現状を維持するということである。第二、一つのスタンスを示すべきである。それは両岸の平和と安定の発展の追及について、政治的前提を必要としないということ。どのような条件も設定しないということである。なぜなら、条件を決めない平和こそが、本物の平和だからである:政治的前提のない交流こそが真心誠意のある交流だからだ。第三、必ずお互いの対等・尊厳の立場を維持すること。

この三つの点がクリアできたときに初めて、会談が本当の歴史的出来事となる。そして、長く久しい両岸関係をスタートさせることができ、かつ国民と国際社会の期待に応えることができるのである。よって、これらを達成できるかどうかを、我々は注目していく。蔡主席はもう一度馬総統に対し、もしこれらが出来なければ、人々は大変失望するであろう、との考えを強調した。

メディアが、馬総統が92年合意を用いて、一中各表で将来の総統に制限をかけようとしていることについて、もし総統に当選し、人々から新しい民意が出れば、馬英九の92合意、一中各表の主張を受け入れるのか、と尋ねた。蔡英文主席は、どのようなリーダーであれ、台湾の総統は台湾の民主的な制度と民意に従わなければいけない。もし今回の初の会談で、我々が今話した原則、第一:尊厳と対等:第二、公開透明、第三:政治について関与しない前提、この3つの条件を守らなければ、台湾社会と台湾の人々は大変失望するであろう、と述べた。

メディアが、馬総統がどのような協定も結ばないといった約束を破る心配をしないか、との問いに対して蔡英文主席は、馬総統が約束を守るかどうかは、実際人々の彼に対する信用の程度を見れば分かる。今はあまり信用されていないが、国家のリーダーとして、総統として、約束を守るというのはもっとも基本的なことである、と述べた。

また、昨日総統府で呉副総統などが、蔡英文主席が以前李登輝前総統の二国論の作成に関与したことが最大の密室だ、と述べたことに対して、蔡英文主席は、呉副総統は考え違いをしている、と述べた。あの時私は中華民国の総統ではなく、現在言っている話は、国のリーダーとして重大な事項に対しての対応はオープンで透明性をもたせなければならないということだ。呉副総統のような言い方は誤解甚だしい、との考えを示した。